タンザニアの手帖
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※この記事は2026年2月の旅の記録をもとに作成し、2026年8月時点での最新情報に更新してあります。
前回の投稿ではナイロビ(ケニア)に到着してから、電車とバスでダルエスサラーム(タンザニア)に到着するまでの出来事をお伝えしました。
今回は、バスでダルエスサラームについてからの出来事を、ダルエスサラーム(タンザニアの中心都市)やザンジバル(タンザニア自治領の綺麗な海で有名な島)のイチオシスポット・料理を中心とした内容を投稿します。なお、タンザニアからザンビアへのタンザン鉄道について先に知りたい方はPart3 タンザン鉄道をご覧ください。
この記事は、ナイロビ(ケニア)から喜望峰(南アフリカ)を陸路で目指した旅のPart2です。他のアフリカの国々については以下のリンクをご参照ください。
Part1 ケニア
Part2 タンザニア ⇦今回
Part3 タンザン鉄道
Part4 ザンビア
Part5 ビクトリアの滝(ザンビア・ジンバブエ)
Part6 ボツワナ
Part7 ナミビア
Part8 南アフリカ
ダルエスサラームの基本情報
ナイロビからスタートし、活気あふれるタンザニア最大の経済都市・ダルエスサラームに到着です。初めに治安や宿のダルエスサラームの基本情報です。
歴史
1860年代、ザンジバルのスルタンであるマジド・ビン・サイードが港町として整備し、アラビア語で「平和の家」または「平和の港」を意味するダルエスサラームと名付けました。
1880年代末にドイツの支配下へ入り、1891年にはドイツ領東アフリカの首都となります。港湾や鉄道、行政施設が整備され、現在の都市の原型がつくられました。
第一次世界大戦中の1916年にイギリス軍が占領し、その後は英領タンガニーカの行政中心地となりました。植民地期には居住地区が人種ごとに分けられ、その都市構造は現在のカリアコーやオイスターベイなどの街並みにも影響を残しています。
1961年のタンガニーカ独立後も首都として機能し、1964年にザンジバルと統合してタンザニアが成立した後も中心都市であり続けました。1973年に首都を内陸部のドドマへ移す方針が決まりましたが、ダルエスサラームは現在もタンザニア最大の商業都市・港湾都市です。
治安
治安に関しては、外務省HPをご確認ください。2026年8月現在では、一部地域を除き、危険レベル1となっており問題なく旅行できる状況です。ダルエスサラームを歩いた際の体感としては昼間に歩く分には問題なさそうですが、カリアコー市場など一部の場所は油断はできない雰囲気でした。夜間の徒歩移動は避けてBoltなどを使ったほうがよさそうです。(Uberは僕は使えませんでした。)
タンザニアで一番怖かった経験は、Boltに乗っていたらいきなり警察官が乗り込んできてゲイ疑惑をかけられ、罰金を請求されたことです。断っていたら警察署まで連れていかれそうになり、在タンザニア日本大使館にその場で電話をかけてようやく事なきを得ました。ドライバー曰くタンザニアは警官の汚職がひどいらしいので気をつけてください。万が一何かあった時の連絡先を控えておき、Yollaなど国際通話の安いアプリを事前に入れておくことが大事です。
宿
前回のブログの最後にもお伝えしましたが、L&J Modern Backpackers Kinondoniがイチオシです。セキュリティーもしっかりしていて、とてもリーズナブルで、何より朝食がついてくるのがありがたいです。値段は個室で9USD前後。


アフリカの宿は大体が高い塀で全体が囲われていますが、一度中に入るととても開放的な作りになっています。蚊帳も大体の宿についていますが、穴が空いていて普通に蚊が侵入してくることもあるので、穴を塞げるテープ類を一つ持っていくと安心です。予防接種やマラリア、南京虫対策についてはまたどこかで投稿できればと思っています。




決済
1タンザニアシリング=0.06円 (2026年8月時点)
僕はタンザニアシリングを100USD分ほど、ケニア国境で両替しました。ダルエスサラーム内にもATMはたくさんあり、MasterやVisaで問題なくキャッシングできます。ATMは防犯上の理由で、できるだけ建物内のものを使い、素早く引き出しましょう。カードを入れた後に、レートを確認しながら時間をかけて引き出し金額を決めていたりすると、ATMのおせっかいな安全装置が作動してカードを吸い込まれます。(タンザニアでは大丈夫でしたが、後にボツワナと南アフリカで2回もATMにカードを吸われて痛い目をみます。)
SIM
国境や街中でも買えます。僕は一応、事前にTrip.comでe-simを購入しました。
ダルエスサラームでの移動手段
Uberは使えない可能性があるので要注意です。僕はBoltをメインで使い、金額的には
6.1km 9,500TZS(560円程度)
でした。ちなみに、ダルエスサラームは交通渋滞がひどく、車列が全く動かなくなると、運転手は乗客を置いて車の外に休憩しに行ってしまうほどです。
ダルエスサラームの観光
続いてダルエスサラームの街を探索していきます。
①カリアコー市場
カリアコーは日本でいうところのアメ横的な市場です。ダルエスサラームで一番楽しかった場所の一つですが、賑わっているが故の治安の悪さもあり、貴重品は出せない雰囲気です。街中で掴み合いが始まったり、エイズパーティー(多分何かの聞き間違えだが、これにしか聞こえない)に参加しないかと誘われたりと、物騒な空気感が漂います。
行き方としては、カリアコー市場はダルエスサラームの中心にあるのでどこからでも簡単にBoltで向かうことができます。あとで紹介するザンジバルのフェリー乗り場とも近いので、ザンジバル観光の前後に合わせてもいいかもしれません。
ややネガティブな紹介から入ったカリアコー市場ですが、通りの両脇にはあらゆる種類の店が所狭しと並んでいて、圧倒的な活気があり、歩いているだけでも楽しい場所です。特に、スポーツ系の服屋(アメ横でいうロンドンスポーツ)がたくさんあり、タンザニアのサッカーチームのユニフォームが売っていて、タンザニアお土産に良さそうです。値切りに値切っても一枚40,000TZS〜(3,000円弱)くらいでやや高めですが、パチモンユニフォームにあるあるの低品質な感じはせず、かなりいい感じの品質です。道にはサトウキビジュースが売っていて、一杯25円で飲めて美味しい!


賑わいと治安の悪さが比例しがちなアフリカで、カリアコー市場はここまで賑わっていてかつ歩ける程度の治安が維持されているアフリカでも少ないウォーカブルな市場になっています。そして大体の市場が、路面店のみの形式になっている中で、カリアコーは2階以上にも店舗があります。


②Coco Beach
続いては、Coco Beachです。ここではインド洋を眺めながら優雅に食事をとることができます。先ほどのカリアコーとは反対に、かなり落ち着いた雰囲気で観光客向けの場所とも言えます。中心部から少し離れていますが、Boltですぐ行けます。街並みからしてこちら側の方が高級エリアであることがわかります。ダルエスサラームの歴史でも書きましたが、植民地時代に人種ごとに居住エリアを分けた名残りかもしれません。

夕暮れの時間帯がとても綺麗なので、1日の終わりに訪れるととてもいいと思います。


ビーチでは食事をとることができ、夕暮れ時にビーチを見ながら食べるのは最高です。
しかしながら、観光地であるが故の煩わしさもいくつかあります。まず一つに、サンダルなどの物売りの人が頻繁に声をかけてきますので、きっぱり断る必要があります。物売りの他にも、ギターを持って勝手に歌い始めるてくる人もいます。「〜ダルエスサラーム♪」みたいな思いの外いい歌を届けてくれたのでチップを渡しましたが、歌を一切求めてない人には煩わしいかもしれません。そして極め付けは、レストランが初めに言っていた額の二倍を請求してきます。さすがに交渉の末、元の金額になりましたが一苦労です。
食後にゆっくりしていると、少年が食べ終わった魚を指さして「それをもらっていいか」と聞いてきます。初めは普通に片付けられるのだと思っていたら、どうやら彼はそれをさらに食べたかったようです。食べ残していたわけではなく、ほとんど骨しか残していません。
Coco Beachは観光地かされているがゆえに、疲れる部分もあるかもしれませんが、あの夕暮れの時間は最高でした。
③Afri craft
三つ目は、Afri Craftというお土産物屋さんです。アートを売りにした店はいくつもありますが、Afri Craftは中でもリサイクルとアートをテーマにしいる小さなお店です。ぜひ隙間時間に訪れてみてください。僕はセメントの袋を再利用したブックカバーを買いました。セメントの工場がダルエスサラームにあるらしく、セメントの袋にダルエスサラームと書いてあるのがお気に入りです。

ダルエスサラームのおすすめ食事処
ダルエスサラームには魅力的なスポットとともに、美味しいご飯屋さんがいくつもありました。そのうち特に記憶に残った3店を紹介します。
①mandi aljazera
ここはダントツで美味しかったですが、タンザニア料理ではなく、イエメン系の店です。とにかくマトンビリヤニが絶品です。場所はタンザン鉄道の駅の近くです。Google Map上ではやっていても閉まっている時があるので要注意です。
場所:47X3+R37, Dar es Salaam, Tanzania

②City Mall最上階のフードコート
二つ目は、City Mallというショッピングモールの最上階にあるビュッフェ形式のレストランがフードコートです。あまりアフリカで見ないビュッフェ形式が楽しめて、いろいろな料理を少しずつ楽しめておすすめです。値段は1,500円ほどでアフリカの中では高いですが、十分その価値はあります。ラマダンの夜に行ったので、昼食べれなかった分か、盛り上がっていました。かなり綺麗で高水準なフードコートですが、途中で停電(ブレーカーの問題)しました。なぜか海外で停電が起こるのはいつもショッピングモールのフードコートです。
場所:Junction of Bibi Titi Mohamed, Morogoro Rd, Tanzania


③Tinga Tinga Arts Cooperative Society前の屋台
最後に紹介するのはTinga Tinga Arts Cooperative Societyというお土産屋さんの前にある屋台です。Tinga Tinga Arts Cooperative SocietyはAfri Craftと同様に工芸品のお店で、実際に職人さんたちが作っているのを見ながら購入できます。全体的に手が込んだものが多く、値札はなく、適正価格がわからない上に職人さんの前で値切るのも気が引けたので僕は何も買いませんでしたが、このお店の前の屋台の料理がとても美味しかったです。これでご飯とトマト煮みたいなもので100円ほどでした。常設の屋台かはわからないので今はもうないかもしれません。
場所:Tinga Tinga Arts Cooperative Societyの前


ザンジバル島の観光
ザンジバル島はダルエスサラームから船で1時間ほどで行ける美しい海で有名な島で、ダルエスサラームと合わせて訪れるべきスポットです。ザンジバルはタンザニアの自治領となっています。複雑な歴史背景からアラブやヨーロッパの文化も混ざる独特な街並みが魅力です。
ザンジバルの歴史の概略
ザンジバルは古くからアフリカ、アラブ、インドを結ぶインド洋交易の拠点として栄えてきました。19世紀にはオマーンのスルタンのもとで香辛料や象牙の交易で発展する一方、東アフリカ最大級の奴隷貿易の拠点でもありました。その後イギリスの保護領を経て1963年に独立しますが、翌1964年にザンジバル革命が発生。その約3か月後にタンガニーカと統合し、現在のタンザニアが成立しました。こうした歴史から、ストーンタウンにはアフリカ、アラブ、インド、ヨーロッパの文化が入り混じった独特の街並みが残っています。
ザンジバルの行き方と入境手続き
ザンジバルへの船はネットで事前予約可能ですので、こちらのサイトから事前予約をおすすめします。色々な運行会社がありますが、Azamという会社が一番大手なのでおすすめで、現在は7:00 / 9:30 / 12:30 / 16:00頃発があるようです。僕は日帰りでダルエスサラームから行きました。料金は片道35USD。
また、ザンジバル島に入るにはパスポートの他に、ザンジバル独自の保険への加入が必須です。他の保険に入っていても、ザンジバルの保険への加入は必須で、入島料だと思うしかないです。44USDとられます。これはオフィシャルなぼったくりなので避けようがないです。このサイトでであらかじめ加入しておくと入国がスムーズです。
船乗り場はAzam Marine Kilimanjaro Fast Ferriesで、先ほどのカリアコー市場の近くです。僕はネットでチケット購入してなかったので、現地で買う必要がありました。日帰りということで時間があまりなく、さらに船乗り場までの車も渋滞にハマり9:30の便に乗るのに9:15分ぐらいの到着になってしまいました。急いでいることに漬け込まれて、客引きに35USDのところ40USDくらい取られてしまったので、事前予約しなかったとしても、時間に余裕を持って到着し、Azamのオフィスで買った方がいいです。

ザンジバルの見どころ
ザンジバルミックスという料理が名物で食べたかったのですが、ラマダン期間ということもあり、ほとんどの飲食店が閉まっていたので食べれませんでした。一方で、市場や教会は見応えはあり、スパイスの交易地として栄えた背景からたくさんのスパイスが細い路地に売られていて買い物も楽しめました。タンザニアはキリマンジャロなどでも知られるように、コーヒーも有名で、コーヒーとスパイスが掛け合わされたスパイスコーヒーもたくさん売っています。僕はこのスパイスコーヒーが大好きなのでたくさん買いました。




Prison Islandの見どころ
ザンジバルからさらに小型船に乗って行ったところにPrison Islandがあります。正直、行く優先度は高くないかなと思いますが、Prison Islandに行けばザンジバルミックスを食べられるという客引きの嘘に騙されて行ってしまいました。

こんな感じの船で向かいます。途中ボロボロの海賊船みたいのが近づいてきて、怖かったです。知らない人の車に乗っては行けないというのに、なぜ知らない人の船はいいと思ったのか、、。島に行けばいい感じのレストランがあったり、でかいリクガメが見れたりします。ビーチもとても綺麗ですが、沖縄の方が綺麗ですね。船自体は1,500円くらいで、島に着くと入園料のようなものとしてまた2,000円くらい取られます。しっかりと金を搾り取るシステムが構築されています。しかもザンジバルミックスはありません。
おわりに
今回もご覧いただきありがとうございました。タンザニア・ダルエスサラームの後は隣国ザンビアに向かいます。二泊三日のタンザン鉄道の旅は次の投稿にまとめますのでぜひご覧ください。
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